炭酸メトロノーム

映画やドラマの感想を気の向くままに自由に書き連ねてます/ネタバレアリ

ドラマ「デート~恋ってどんなものかしら?~第四話」 クリスマスだから敢えて現実的に

四話はなにかと忙しい回で、どこから突っ込んでいいのかわからない展開になったよねw

 

クリスマスにデートしないのか?と親の過干渉(といっても本当は探りに来たのだけど)を避けたい依子と、家にいると嫌いな子供たちの相手をさせられるのが嫌な功。
利害関係が一致し、同じタイミングでクリスマスデートに誘う二人wこんなところは息ぴったりな二人か可愛いです。

この回では、依子と功のそれぞれの親たちが思い出を語り彼らたちの子供時代を垣間見れます。

依子はサンタクロースの存在がそのものが有り得ないものだと断言してしまうほどドライな子供時代を過ごします。イブの日の夜、プレゼントを用意しサンタクロース役をしていた父親に罠を掛け、サンタなどこの世にはいないと困らせ、母親とはサンタクロースの存在するか否かと議論を起こします。
依子は折衷案として、本物のサンタならプレゼントを受け取る、クリスマスの日だけ、自分の部屋の窓の鍵を開け、そこから侵入したサンタなら本物だと認めるという難題を突きつけます。

 

プレゼント貰えるかどうかそんなことは眼中にないのです。

子供らしくないのがまた依子らしい。

 

例え、サンタが存在しないものだとしても、子供の喜ぶ顔が見たいがために親が色々画策してくれる気持ちを察し、無下にしないで欲しいと親としては思うんですが、依子にはまったくその気持ちがわからない。
依子のなぜそこまで頑なに有りもしない存在を、なあなあで済ませることができない、彼女の潔癖すぎる思考と言動は友達ができないというかたちで現れます。


功も似たようなものなのかと聞くと…そんな醒めた感覚とは大違いで、逆に手作りプレゼントを母親に渡すぐらい優しい心の持ち主です。
功の子供時代は今とはかなり違うもので、優しくて正義感の強い子、中学時代に太宰治に憧れかぶれ、そこから芸術家となるべく色々彼なりに作品を残そうとしますが…結局は凡人と悟り就職活動に精を出します。ある日のこと、面接から帰ってきた巧は働かない、いわゆるニートになると母親に宣言するという経緯が語られました。
ただ、功がなぜ高等遊民となるニートを選択した理由は語られず前回同様謎のままです。

ひとつのイベントでこうも対照的な人間であると印象付けたい回だったと思います。

 

 

そしてクライマックスは…もうねwww
依子のために本当のサンタクロースになろうとお酒のちからも手伝い部屋に侵入する依子父の行動力。娘を思う気持ちが行動に駆り立てたのだろう、ある意味見習いたい。
また依子の一見酷い就職案内資料をプレゼントされ激怒しましたが、要所々々手書きでアドバイスを書き込んでいるモノを見た巧は絆されてしまいます。
これが、時同じくして侵入するんですよね。
しかもBGMがユーミンの恋人はサンタクロースwww巧母が歌っていた伏線がここで生かされますwwwやめて懐かしいwwwくすぐったい気持ちになってしまうううwww

酔って疲れてしまった依子父はベッドに寝っ転がってしまう、その姿を依子と間違えた巧が抱きついてしまう…!これが父親と巧の初顔合わせです。なんて最低な顔合わせなんでしょうか…!そして警察沙汰へと発展www

恐ろしくまた愉快なクリスマスへと発展するドラマもなかなかないなあと今回も笑わせてくれました。

 

その後、巧と依子のほっこりとするシーンで和みます。

タイミングはちょっとズレてやってくる、ふたりの合致する瞬間、これってもう運命じゃないのかな?契約やら理念やら取っ払ってほしいもんです。
なんだかんだやっぱりこの二人にはくっついて欲しいな~

 

 続きは就職に関しての愚痴、全く本編に関係のない事案なので折りたたんでますw

 

 


功は35歳とのことで、
私もその辺りの年頃で、ちょうど超就職氷河期といわれた頃合です。

色々な会社が不景気という理由でリストラの嵐が吹き荒れる中での就職活動。
もう就職先がなかろうか、就職の意識と形態が高難易度レベルとなり間口が狭くなっていた時代です。
人ひとり雇うことはコストとリスクを招くということで、多くの学生はある程度の学歴・成績を残しても会社は容赦なく面接で落とし、経験者優遇と銘打っていても経験を積む場はなく、待遇といったら眉をひそめてしまう惨状。

本当にね、この時代には何度も面接で落とされ、履歴書を手書きで書き、面接対策をし、面接が終われば何が問題点だったか総括し云々…そしてお断りの手紙を受け取り自分には何が足りないのか?何をするべきなのか?と考えてもキリがない。自分以上の成績の良い人さえも内定が取れない現状、ならば、なおさら自分なんて就職なんて夢のまた夢。
先人が普通に就職して働いていることを難なくこなしているのに、自分たちの時代はこんなにも難しかったなんて!


一番ひどかったのはやっぱり面接かな。

今、思い出しても…ナーバスになります。

 

面接の場で私が何をしたんだと思うぐらい横柄な態度をされたり、この程度ではやっていけないと小馬鹿やけなされたり、重箱の隅をつつくように経歴に難癖をつけてくる有様でして。
面接が終わってからやり場のない怒りと理不尽な扱いに憤ったものです。

あっ、一番なんだそれと思ったのはお辞儀の時間が〇〇秒短いから注意されたこともあったけ…。呼んでおいて、お辞儀でいちゃもんつけるものですから…あーこの人たちただの鬱憤晴らし的にやっているんだなあと。

いやゆるモラル・ハラスメントってやつなのかな?

とにかく彼ら面接官として面談する気あるのかなと?その資質あるのか?と思わせる言動が多かったのです。

 

こんな面接をされた後、できることといえば、おめーらの商品、絶対買わないからな!と心に誓い不買運動するぐらいで、帰りの電車はうなだれて帰ってました。
酷い面接されるとその会社の印象が悪いイメージ一生がつきまとうので採用担当者はそこの辺り注意して欲しいもんです。面接終われば相手はお客さんなんですよ、と。

 

まーこれが私だけの体験じゃないんですよね。
就活を終えなんとか私生活が一段落した友達から就職面談の話題となるとそりゃもう嫌な体験が出るわ出るわ。
セクハラやそれは差別じゃないのかと思われるような案件。
今では相談窓口が各機関に設けられてましたけれど、当時はまったくない状態。

 

それから十何年経ち、社会の世知辛さもだいぶ慣れ、今なら謂れもない態度を取るものなら臨戦態勢そして迎撃準備しますし、ボイスレコーダースイッチオンして出るところに出てやろうかと…これ以上、私のアウトラインを踏むものならば挑む覚悟がありますが、いかんせん当時は社会経験がない若造、しかも最高に無知だった私にはそれができなかった。


訴えるべき場もないまま…いつしか面接に対して恐怖心を抱き、もうその当時は就活はやめることにしました。
このまま理不尽な態度ばかり取られ、就職する気持ちがすり減っていったんですよね。そして度重なる面接で自分の心が折れるんじゃないかと。

いつか景気が上向く時、それまでスキルを磨き、バイトで細々と頑張ることにし、いつしか不景気が掠れはじめたころ、やっとのことで私は就職できることとなったのですが、
まー企業さんも超調子の良いこと言うんですわ。

 

人手が足りないから来て欲しい!今なら我が社で雇ってやる!って

……散々落としておいてこの手のひら返し!!んんん?白目むいたね~

次の瞬間、面接した時のことを思い出してうらみつらみが爆発、街中だったけれど激昂してたね。

 

企業も苦しい時期だとはわかってますが、だからといって面接でモラル・ハラスメントするのはまったくの別の問題ですわー

って……巧の就職活動話を聞いて、自分の殺伐とした就職活動の思い出しちゃって語りが止まらなくなってしまったわ。

 

巧の就職活動はどんな展開を経て、高等遊民というニートの世界を選択したのかな?気になるところです。