こんばんは。
感想を書くかどうか迷った映画ミュージアム。
感想だけ見たい方は続きをクリックしてどうぞ。
毎度のことネタバレしてるし、かなり悪態ついてます。
見た動機は、お前めっちゃミーハーじゃん?みたいな理由でして、
小栗旬氏が舞台挨拶に来ることを知った夫がチケットを取ってきたんですよ。
私は「BORDER」というドラマを見て以来、小栗旬氏(以後敬称略)という俳優は稀有な存在であろうと思っていまして、
このドラマを語ると一夜ぐらい語りたくなるので今回は割愛するんですが、
常日頃、夫に小栗旬は素晴らしい、役作りに徹しているとさんざん褒め称えたおかげでしょうが、
嫁は小栗旬が好きだ、きっと会いたいに違いない!と気を利かしてチケットを取ってきたんですよ。
私の了承も取らず。取ってから素晴らしい笑顔で行ってきなよ!って、これ以上ない屈託のない笑顔で。
わー素敵!夫最高!
でもねー!ちょっとまってね!
舞台挨拶に来る日程を見ると三日後。土曜日、ううーん!?
その前にさ、夫よ…YOU仕事じゃん??!
ってどうもその日仕事ってうっかり忘れていたようで、あっという気付きの短いセリフのあと夫も私も青ざめてたよね。笑える~~~~~~笑えないわ!
土曜日で子供いるんだけど!?核家族だから置いていけないし預ける場所もないですし!
いや預ける場所あるけど、3日前に土曜日家族団らんしている友達のところに「小栗旬に会いに行くから預かって☆」なんて云えやしねえ。非常識すぎるだろうが。
どうしてこの日に小栗旬は来るの?もっと余裕ある日取りにして、急すぎる、美容院だって行けない、せめて白髪染めぐらいさせて!
じゃないわこんな急日程で何もかも準備ができやしない。
ああ、チケットがあるのに会えない、運命の歯車がズレてしまったと一人悲劇のヒロイン気取っていたけど、
その前に自分の仕事のスケジュールも把握してない夫が何も聞かずにチケットを取ってくるとかどうかしてるわ。
いやーもうチケットを取ってしまったのはしょうがない、夫の好意を無下にしたくない、そもそも取れるのが奇跡だし。
頑張った夫とスケジュールあっぱっぱーな夫に対して複雑な心境が入り混じり。
なんとか言い出しっぺじゃないチケット出しっぺの夫の仕事を繰り上げさせて、彼が帰宅と同時に私が映画館へロケットスタート。
駅まで走るのを念頭にランニングシューズ装備に機動性重視の格好とリュック姿で挑んできました。
小栗旬に会いたい、今、あなたに会いにゆきます。この映画作品見てないけど。
どうにか開場時間に間に合い、無事小栗旬を拝むことができ感無量!
当日、映画館にランニングスタイルで見ていたのは私です。
ショッピングモールも併設されてるからね、そりゃおしゃれカップルだらけのところ40近くの女がランニング姿でいるんですもの。なんだかんだ結構浮いてました。
しかしそんな恥ずかしさを超えて見に行ってよかった!(舞台挨拶のみ)
ありがとう小栗旬。生で見た彼は恐れ多くて眩しかった…!隣の男子学生がかっこいい!抱かれてえ!とうるさかったから早く抱かれてほしかった。
途中から「撮影してもいいよ」っていう神対応付き。
スマホの持つ手が震えたし、そんなお許しが出るなら一眼レフ持ってきて撮影して綺麗なあなたを収めたかった!!!!!
これだけ彼が出る舞台挨拶のことについて書いてああ小栗旬のこと好きなんだなあって思われるでしょうが、
本当に好きなのは神木隆之介さまです。
ミュージアム感想。
大友監督だけで嫌な予感したんだよねー
きっと私と監督の趣味があわない、そういうことなんだと思う。
るろ剣の時は二次元と三次元には隔たりがありすぎるんで、無理に三次元に落とし込もうと躍起にならず自分たちのできる限りの範囲で原作をいかに面白く魅せようっていう、監督やスタッフさんのポリシーがあったんですけど、
ってるろ剣のパンフ見返したら
原作に「忠実ではなく誠実に」
これこれ、これだよ。
るろ剣はほんと楽しませてくれたのに(比古清十郎シーン以外)
近作の「秘密」、そして「ミュージアム」も同じように原作があるのにさ、予算のせいかしら、るろ剣の時のように段違いに物語掘り下げてくれない上っ面しかなぞってないのよ。
原作を忠実に映画化した、もうそれだけ。
しかも、ミュージアムという作品は原作者が描きたいラストを描かせてもらえず中途半端なラスト迎えてしまった作品なので、
ならば原作者の意図をくみ取って作品本来のラストを映画作品で迎えさせて成仏させたれよって。
そこまで義理盾する理由もないでしょうけど、それならいわくつきの原作を実写化する意味あるの?みたいな。
たまたま裁判員制度で選ばれて裁判員になってしまったがために殺されていく、ずさんな証拠だけで量刑の死刑判決まで下しちゃって、でも本当は冤罪でしたーって、おう、自分も陪審員になったらこういう危険が及ぶのかもしれないと思うじゃない。
そこのなあなあで死刑が決まっちゃった過程やら人間の業を深く掘り下げてさ、妊娠中の不安定な気分もあいまって妻の感情が死んでいく描写を取って欲しかったなあと。
ここは見ている自分にも及ぶかもしれない恐怖を伝えて欲しかったわ。
その道中の心理が分からず葛藤もないので、ただの家庭を顧みない夫に愛想付いて家でするシーンが最初ってなんだそれ。
これが最初なので人物にたちに心酔できずに距離感ができてしまった。あとから苦労があったのよ!って小出しにされても、あーうん、後出しやめよう…時系列に沿って行かなかったから回想シーン多発地帯になったんだな。
ああ、回想、時折挟み込まれる回想シーンが多すぎる。
二度も三度もくるとまたかーって戻されちゃう。ここ忘れないでね!っていう優しい注意書きされているようで、もうくどいなーと、思ったら主人公の高校時代から唐突に戻って大森南朋登場。あっもう何見てるんだこれ。刑事になる理由が父親役の大森南朋が身を犠牲にして通り魔を倒して最後はたばこふかしてああ空が高いなあって、あれこれどっかでみたような死に際シーン、太陽にほえろみたいー(違っていたらごめん)
見る前にモノローグ多すぎるの刑って言われていたけど、その通りだわって思ったわ。
これが漫画だったりドラマなら一話ごとにテーマを持っていけるから、ああこの回は懺悔と後悔の回ねってなるんだけど、映画で多様するとテンポが落ちるんですよ。
それとクライマックス。妻子が死んだと思わせといてーーーーー
実は!生きてる!間髪入れずに生きてるよシーン!
はあ?なにそれ!!!ネタバレ早すぎーーーー!!すぐにネタバレするのこの映画。
いやいやここはもっと持たせよう!本当は生きてるけど死んだことにさせておこう。
最悪のラストを期待するってあったから期待していたのがわずか30秒足らずで終わってもうたぞ!
このあとカエル男と妻子がひと悶着、のちカエル男と沢村が追いかけごっこ、途中カエル男がすり替わるシーンを観客に見せ、カエル男に擬態した妻登場させる…なんで擬態させたかたというと、カエル男の目的は妻を夫に殺させるところなのだ。
妻子死亡確認→沢村の動揺→カエル煽りからのすぐさま追いかけごっこでよかったんじゃないの?
途中、様子の変なカエル男の正体はもしかして?って思わせた方がドキドキしない?
ここはもうクライマックスなのよ!悪趣味な演出でもいいのよ!
本当は妻は生きてるのよー!そのカエル男の正体は妻で志村うしろーが面白いのか?
最期に映画にするならばなにかひとつテーマが欲しかったところです。
魅せようとした箇所が家族愛やサイコパスのキリングマシーンやら警察官沢村の不屈の闘志やらあれもこれも見せすぎちゃったせいで各々の魅力が散見・大味になってるんです。
なになに?何見せたかったの?衝撃のノンストップ・スリラーエンタープライズ!って衝撃ならどんでん返し二個も三個も持ってこようよ!
良いテーマがゴロゴロッと沢山あるのに、そこはスッ飛ばしたりあえて見せちゃったりねえ、劇中もったいないもったいないって何度突っ込んだか。
とまあ、私も何が言いたいのか散見したし、書いているとこれじゃあ私が見たかったミュージアムになってしまう。
あまり文句ばっかり書き連ねても面白くないんでここいらで終わりますが、
この映画、…何がしたかったんだろうなあって。
いつもなにかしらお勧めする要素あるし、お好きな人には勧めるけど今回は誰も勧められなかったねえ。残念です。
でもって神木くんさまの映画「3月のライオン」が同じ監督さんなのよねえ…
もう…不安しか…ないんだな。
原作なぞるだけの映画なら原作読むよね…