炭酸メトロノーム

映画やドラマの感想を気の向くままに自由に書き連ねてます/ネタバレアリ

ドラマ「デート~恋ってどんなものかしら」第一話 

脚本がリーガル・ハイ古沢良太さん。

そして…私が大好きな女優さんのひとり、杏さんが出演しているならば見るしかないでしょう!

 

ただ…問題はフジテレビの月九という時間帯。

月九といったらトレンディの名を欲しいがままにする淡く切ない、そして美しい恋愛模様劇を繰り広げている時間帯のはずでは…?

別名リア充しか見ないドラマ。

私のように屈折したヲタクなどお目にかかる時間帯ではない。我ながら卑屈根性が溢れている。

しかもサイトはパステルカラー満載のサイト。目にやさしい仕様でこいつぁ甘くロマンチックコメディな恋愛模樣が展開されるのかもしれない?と思っていたら…

 

登場人物の設定がぶっ飛んでいる!

我は高等遊民と名乗るが実はその正体は…ただのニート

大学卒業後、一度も働かず親のすねをかじっぱなし。

ちなみにヲタクとのことでありとあらゆるジャンルを網羅し、理想の女性像は…原節子メーテルとあと誰だっけ…?とにかく現世の女性とは縁がない35歳の谷口巧(長谷川博己

シャワーシーンもあるが…多分…日本一色気のないシャワーシーンを繰り広げてくれましたね。

 

対する杏さん演じる役は藪下依子(29)は高学歴の理系女子、安定している職種ナンバーワンの国家公務員。性格は合理的且つ真面目、努力を惜しまない故に勝ち取った現在の地位。なるほど、世間的には勝ち組の部類、けれど…傍から見ると融通が効かないわコミュニケーションが取りにくい女子なのだ。ちなみに話せる友達がいないので、亡くなった母を登場させ、架空の対話を行う。誰にも心許せる人がいないのかなあ…と、おばちゃん心配です。

 

一昔前ならこのふたりの設定にスポットライトを当てなかっただろうよ!と思わせる設定です。

そんなふたりがネットで出会い、双方結婚する・しなければならない目的のせいで巻き起こす騒動がとにかく楽しいのだ。

 

 

巧は生存戦略のために

依子は父親のため、そして国のGDPを上げるためには結婚相手を見つなければと行動をするのだけれど…

 

 

一話目は初めて二人でデートをすることになるが、

初対面にも関わらず依子はズケズケと巧の身体的に問題がないかデリカシーに欠けた質問はするし、巧は巧で長年ニートを患ったせいか周囲にビクビクしたり、デートの途中で逃走を企てますが、ターミネーター走りをする依子に見つかる…いいえ、捕獲される始末。

ちなみに依子は赤い派手な膝丈のコート、可愛いが…最初のデートには色味が強すぎるインパクトを与える。更にロングヘアーの頭の上には胸につけるはずの造花が鎮座。

しかし…しかし…これでも依子は雑誌やネットを見て女子力を高める好かれる要素を出すために頑張ったのだ!ちなみに可愛い仕草としてアヒル口も時々差し込まれるが、人を睨みつけているようにしか見えない。正直怖い。

努力を惜しまないが、なんせ不器用だ、自ら可愛く見せる仕草さえ満足に見せることが出来ない、いや相手にどう思われているのか浮かばず軌道修正が利かず進み続ける藪下依子。

 

初めてで何かが起こりそうな…ときめくような展開が待ち受けるゾ☆など微塵にも

なく、むしろ、DEAD OR ALIVE的な匂いすらすると思っていた矢先に…

巧は船から落下することになるとは予想もしなかった。

 

クライマックスは二人は初めてデートをしてデートなんて退屈!楽しくない!と気がつき吐露するのだ。

恋愛など馬鹿げている!そんな時間があるなら友好的に使うことだ!

むしろ結婚は契約だ!

恋愛などクソ喰らえ!と二人で意気投合するそんな第一話であった。

 

見終わった瞬間…

一瞬でも月九的スタンダートな恋愛模様でも繰り広げるなんて思った私が浅はかでした!

 

 

恐ろしい…恋愛至上主義を狙った時間帯にクソ喰らえと吠えた二人w

世の中は恋愛→結婚と向かうシステムが主流だ。

ふたりとも世間的には恋愛不適合者という部類があるのならその部類に入るのかもしれない。

恋愛のれのじも踏み込んだことがない二人がいかにどう動きはじめた。

巧と依子、出会ったことによりどう変わっていくのか…?

彼らが行く先が楽しみで仕方がない!