R15
最近はどのドラマを見ても途中で投げ出してしまったけれど、このハンニバルだけはなんとか見終えました。ので感想をば。
ちなみにいままで見たR15の中では、なかなかのグロさ加減を誇っているのではないかと思っています。
ネタバレあります。
あの「羊たちの沈黙」のレクター博士が逮捕される前の、自由に殺しては人肉を調理し、頬張る博士の日々が描かれています。ひょんなことから共感能力(事件現場にいるだけで犯人がどのような気持ちで犯罪を行ったかわかるといった特殊能力)がある主人公ウィルと出会い、彼と一緒に次から次へと巻き起こる犯罪に対して一緒に解決していく…
のですが、半分はレクター博士が犯したようなもので、それらの犯罪に振り回されいき、最終的にはレクター博士の罪を着せられ精神病棟へと送り込まれてしまうウィルが不憫でなりませんでしたね。。。
でもさ、よく考えるとウィルが病院送りになる決定的状況・物的証拠も確たるものはないんですよね。
最初の模倣犯(というかレクター博士なんだけど)とされる犯行で抜き取られた肺の説明
物語の発端となった犯人の娘アビゲイルの友達が殺されるところのアリバイ(博士の一言ですべて信じてしまうことに驚愕)
模倣犯の犠牲者の兄の刺殺方法
神経科医の殺害方法
行方不明になったアビゲイルの足取りは探さないの?などなど
以上のことがあっても外面の良いレクター博士は周囲を疑うことなく、手のひらで踊らされ、ウィルの冤罪を招いてしまう。
ウィルも引き際を間違えたり、脳炎を患っているため論理的な話ができず為すすべもなく気が付いた時には遅かった。途中、レクター博士を懇意にしてしまうのが運の尽きというか、なんとも相手が悪かったのだ。
いまいち盛り上がりも欠けるし、最後は大抵陰鬱な雰囲気で終わってしまう。レクター博士の優雅な調理に食事会や凝っている映像美は楽しめるのだけどね。
それとグロさ…人形を特殊な技術で加工してるのでしょうが生々しくてちょっと食傷気味になります。回を重ねるごとに事件が勃発するのですが、まあ次から次へと死体遊びのオンパレードです。背中の肉を切り取り天使に見立てたり、死体バラバラにしてはトーテムポールを作成をする→ウィルが見立て(能力を使う)をする→異常だけど死体を弄ぶには理由があるといったある意味テンプレ的な流れがあり、最後のほうになるとまたこのパターンか…と。
そんなことより本筋であるレクター博士が殺す動機を内面にて語らせてくれるか、ウィルの過去でもやってもらったほうが良かったなあと。あー人物描写が足りないんだよ。
私個人的にほくそ笑んでしまったのは、あの嫌味なチルトン博士が登場したことでしょうか。しかもお礼参りで腹の中をかき回されます。ちょっといい気味と思ってしまったねw
シーズン2はウィルに救いがあるのかな?そうした意味で期待を込めてシーズン2を見ようかと思います。